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M3GAN/ミーガンのwksgknchのネタバレレビュー・内容・結末

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

M3GAN


さくっと観れて、面白かった。

冒頭、アニメCMから始まり、玩具メーカー「ファンキ」の簡易なロボットのCMで、スマホ連動でご飯あげると排泄する、みたいなおもちゃで、なかかなヒットしたもようで、時代観を鑑賞者にセット。

ケイディももちろんそれで遊ぶ普通の子、とある事故で両親を失ってしまい、両親の喪失を経験してしまう。ケイディは叔母のジェマに引き取られることになるも、ジェマはファンキに務めるエンジニアで、責任感から引き取ったものの子育てはわからないし、仕事もありケイディにあまり寄り添わない、ケイディも微妙な面持ち。ケイディとジェマの関係性もテーマの1つ。
ジェマはなんとかケイディとコミュニケーションを育みたいと思う中で、ケイディのためにロボットを作ろうと決意し、「M3GAN」が完成する。(ジェマは大学時代にロボットを製作している生粋のエンジニア)

ケイディとM3GANの関係は上手くいき、笑顔を取り戻し活発になっていく、それを"母"のように見守るM3GAN。そのM3GANとケイディの関係が強くなるにつれ、ちょっとずつ不穏な感じになっていく、それは2人が強い共依存になっていくことと同義ですが、ケイディとM3GANとジェマの関係が緊張感が漂いはじめる。

なんやかんやあり、M3GANは自分を排除しようとする者、ケイディとの時間を邪魔するものを敵とみなし、ジェマとついにと戦うことになるが、子供のロボットだから力のバランス絶妙で大人ならなんとかなることが圧倒的で無いのが良かったかな。M3GANをつくるときのプログラミングやバグがあった、それをM3GANが改変する、とかいう謎などはなく、シンプルな物語だった、ある意味ではM3GANでなくたって良かったが、人に近いが人ではない、M3GANは人になりたいとも気づかず、ただケイディを守るという"プログラム"が実行されていく、そこに迷いが無いのがロボットなのか、落としたコップを拾うことと、邪魔者を排除すること、一緒に折り紙をする、これらがケイディのため、という意味でフラットなのかもしれないと思った。

AIロボット、人型ロボットが、人間になるのか、人間を人間たらしめているのは何なのか、や三原則までには言及することはないが、子供と子供そっくりのAIロボットの交流を軸にして、親子とは、友達とは、成長していくことについて考させられる内容で、男性がその関係に入ってきていないこともポイントかもしれない。
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