このレビューはネタバレを含みます
工場の火事で娘が焼死してしまったというやり場のない怒りを、工場のセキュリティを強化するために鍵の設置を義務づけたファンションデザイナーに向けるという逆恨みもいいところなストーリー。
主人公も主人公で、いくら憔悴しているとはいえ、突然素性のしれないフィリピン人の女に｢あなたに住み込みで家政婦をするよう頼まれたんですよ｣と言われて、｢また物忘れしちゃってたのね｣で受け入れてしまうのは無茶すぎる気がした。
夫に｢当然相談すべきだし、そもそも報酬はいくらなんだ？｣と突っ込まれたら｢報酬は知らないし、前にあなたが雇った方がいいって言ってた！｣と逆ギレしてくるし、夫も娘もただただ不憫。
冒頭で、夫が娘の送り迎えをやらないみたいな描写があったが、そんなもん比じゃないくらいめちゃくちゃな主人公だった。
個人的にはホラーもストーリーも微妙な出来。
余談だが、夫役は『キングスマン』のマーリン。
