くぅー

ソウルに帰るのくぅーのレビュー・感想・評価

ソウルに帰る(2022年製作の映画)
3.8
“いつも誕生日に自問するの。”

»韓国で生まれ、フランスで養子縁組されて育った25歳の女性は、母国である韓国に戻ることとなり、ゲストハウスで友人となった韓国人女性の手助けにより、実の両親について調べ始めるが。

はい、タイトルが気になり、フランス人監督による韓国での韓国人キャストでの作品なので、興味深く見始めましたが…分かりやすい作品ではないですが、何とも言い難い余韻になってましたね。

そう、自分のルーツを知ろうとする女性の話で、まずはかろうじて本当の父親に会えるも、しっくりは来なくて気まずさだけが残っただけで…本当の母親からは音沙汰もなしも、やっと2年後に連絡は来たが、母親は会いたくないと。

で、その5年後に変化が訪れるんですが…主人公は強気で奔放な生き方ながらもルーツはずっと気にはしてる描かれ方で、何と言うか時間と移ろう想いとタイミングを語るような作品でしょうか。

うん、そんなラスト、巧いなぁと思いましたね…突き放すような終わり方でもありつつ、妙に納得した自分もいて。

にしても、このタイトル…ソウルと魂を掛けてるのかも。


なお、キャストでは、パク・ジミン…映画初出演で、MEGUMIっぽい堂々の主演ぶりには拍手。
さらには、ベテランのオ・グァンロクが流石で、グカ・ハンがいい仕事をしていて、キム・ソニョンらが良きサポート。
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