コーディー

高速道路家族のコーディーのレビュー・感想・評価

高速道路家族(2022年製作の映画)
3.0
SAで他人の善意につけ込み生計立てる家族がある女性との関わりを経て家族というカタチも、心も維持できなくなる…
事情は解るし、一緒に暮らしたい想いも伝わるけど葛藤や子供への罪悪感よりも激情ばかりが目立つから〝虐待〟がどうしても過るし過剰さも今ひとつ心に届かず、う〜んw

2万ウォンずつ騙し取ってのその日暮らし。危うくもそれなりに幸せそうな家族4人の一体感を見つめながらも、それが続く訳はなく…
ラ◦ミラン演じる中年女性との出会いを境に別の可能性に揺られる家族や擦れ違う愛など展開は良いけど、父に対して憐憫の情がなかなか生まれず、終始モヤモヤ。個人的に。

苦肉の策として善意を拾って生きてきた家族がその温もりや居心地を実感していく人情展開や妻や長女の揺らぎも良かっただけに、もう少し父の〝幸せにしたい〟に説得力が欲しかったし、余りにも展望が見えなさ過ぎるからイライラが勝る。
子役に至るまで俳優さんの演技が素晴らしかっただけに惜しい。