鈴木ピク

聖なる証の鈴木ピクのレビュー・感想・評価

聖なる証(2022年製作の映画)
3.4
セットが本編に見えてくるというこの上なくメタな導入から始まり、飲まず食わずで生き続けてキリストの再来とされた少女の実地観察に派遣された看護婦の視点で事態を解明していく物語。信仰とは異なるそうとしか生きられない個別の境遇につぶさに目を向けること。欲のない映画なのだがふとした瞬間の絵心が悪くない。フローレンス・ピューの剛胆な存在感ありきで成立している作品でもあった。
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