2023年8月31日＠京都シネマ
ミュージカル等で上演される「エリザベート」の「40歳」という晩年を描いた作品。ヨーロッパ宮廷一の美貌と、身長172cmとウエスト51センチという、「美貌と痩身」で知られるも、晩年は分厚い黒のベール等で姿を隠したという話が残る人物。また、当時の歴史的背景「オーストリア・ハンガリー二重帝国」、厳格な皇室とエリザベートの自由奔放な性格など、この作品を観るにあたり、事前情報を入れた状態で観ないと、この作品の「エリザベート」で何が新しいのか、そして、晩年を描く意味を理解するのは、難しいそうだったし、編集部も、そこまで詳しくない中で作品を観たので、どうしても理解しがたい要素が多かった。
一方で、エリザべートを演じるヴィッキー・クリープスは、『ファントム・スレッド』以降、『ベルイマン島にて』『彼女のいない部屋』に加え、公開中の『アウシュヴィッツの生還者』でも妻を演じ、今、もっとも注目されている俳優のひとりなので、その演技を観たいところだった。
