このレビューはネタバレを含みます
フリアンの静かな眼差しがラストでは狂気に満ちた眼差しに変わっていて印象的だった。
パニック障害は火災によるものかと思っていたら、まさかのペドフェリアだった…
許されない嗜好を抱えながらも正当化せず、普通の恋愛をしようとしたり、パニック障害を起こすくらい自分を許せなかった主人公も、周囲からの反応によって逆に怪物になる選択をしてしまう。
マンティコアは伝説の中の生き物で人喰いといわれ、人から恐れられていると鑑賞後に知ったが、ペドフィリアに気付きそんな自分を受けいられずに葛藤する主人公を指していて、クリスチャンが描いた絵のような怪物になってしまったことに絶望して身を投げたのかなと想像した。。
そしてラストが恐ろしい。
ディアナは介護によって共依存になっていたのかと…
あんな気持ち悪いといっていたのにお見舞いにいくのはなぜ？と疑問に思っていたが、納得。
身を投げて終わりだったら嫌悪感で終わったかもだが、2人ともそれぞれ特殊な嗜好を抱えていたのかと、なんとも尾を引く終わり方だった。
