YYamada

トワイライト〜初恋〜のYYamadaのレビュー・感想・評価

トワイライト〜初恋〜(2008年製作の映画)
3.7
【ヴァンパイア映画のススメ】
 トワイライト・サーガ①
『トワイライト〜初恋〜』(2008)

◆本作のポジショニング
(伝説) ←← 人類 →→ (相思相愛)
  ↓           ↑
狼男族 ←← (敵対) →→ ヴァンパイア一家

〈見処〉
①初恋の相手は吸血鬼。
 大ヒットシリーズ第1作!
・『トワイライト〜初恋〜』は、2008年制作のロマンチック・ホラー。
・本作の舞台は、米国ワシントン州。17歳のベラはフェニックスで一緒に暮らしていた母親が再婚することになり、離れて暮らしていた父のもとで生活を始めるため、雨と霧の町フォークスへやってきた。
・そんな中ベラは、特別な雰囲気を放つ美青年エドワードに出会うが、彼はなぜかベラを避け、冷たい視線を向けるのだった。初対面の自分になぜそのようにするのか理解できないベラだったが、あるときエドワードに命を助けられる。そこでベラは、エドワードの人間離れした力を目撃し、彼の正体を探り始める。彼は陽の光を浴びても死ぬことのない特別な吸血鬼だった…。(Wikipediaより抜粋)。
・本作は、ヴァンパイアと少女の禁断の恋を描き、全世界でシリーズ累計4200万部を売り上げた、ステファニー・メイヤーによる大ベストセラーのヤングアダルト小説をクリステン・スチュワートとロバート・パティンソン主演で映画化。
・原作同様にティーン世代を中心に映画も大ヒット。シリーズを通じて「エドワード派」と「ジェイコブ派」の論争が続き、ホラー映画に新たな鑑賞層をもたらした重用作である。

②クリステンとロバート
・本作で描かれる女子高生ベラとヴァンパイアのエドワードの2人。原作者のステファニー・メイヤーがエドワード役に押したヘンリー・カヴィルに対するキャスティングは、当時25歳のカヴィルが高校生役を演じるのは無理があり、オーディションが開催
・既に『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(2005)で頭角を現していたロバート・パティンソンは、先にベラ役にキャスティングされていた『イントゥ・ザ・ワイルド』(2007)のクリステン・スチュワートと共演するため、原作を知らぬオーディションに臨み、大役を獲得。
・本作撮影時には当時21歳のロバートは、17歳のクリステンに猛アタック。以降5年間に及ぶ真剣交際に発展。
・ファンから「ロブステン」と呼ばれていた2人は、2010年にシリーズ4作目『ブレイキング・ドーン Part1』撮影前に「試験的結婚みたい」と本人達が評するなど、結婚秒読みであった2人であるが、5作目『ブレイキング・ドーン Part2』制作前にクリステンが主演した『スノーホワイト』の監督、ルパート・サンダースとクリステンの浮気報道により、『ブレイキング・ドーン Part2』前に「ロブステン」は破局になった。世界一注目を浴びていた実生活の2人の恋模様を想像しながら、シリーズを踏破してみたい。

③結び…本作の見処は?
『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』を超えて、世界一女子人気の高いヴァンパイア映画。
○: ベラ目線で進行するストーリーは、ヴァンパイア映画ジャンルでは括れない恋愛映画として、中年オジさんが見ても、トキメキを感じる。
○: 連作を前提に制作されており、以降に繋がるストーリーを散りばめた脚本と、統一感のある演出は、退屈せずにシリーズ全作をイッキ見出来る仕上がりを見せる。
○: ワシントン州の深い緑の風景が美しい。
▲: 本作によるクリステン・スチュワートと、その友人役を演じる『ピッチ・パーフェクト』アナ・ケンドリックの芋臭さが少々痛い。

2019年に、本作をエドワード視点にて描かれた小説「Midnight Sun」が発刊され、ベストセラーに。既に本作公開から10年以上歳月が過ぎ、映画化はもはや無理?
YYamada

YYamada