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銀河鉄道の父のMiyのレビュー・感想・評価

銀河鉄道の父(2023年製作の映画)
4.4
宮沢賢治の生涯を父を通して描き、本人や妹を通して描いた作品。

冒頭 息子が産まれた報せを手に汽車での帰路に着いてる政次郎から始まりますが、自分の知らない世界の日本んやけど、あぁいいなぁって思える雰囲気でした。
何かを生み出す人は少なからず変人だと思ってます。いい意味でですよ!
凡人じゃないから、絵画や陶芸などの美術品も、歌や音楽も、そして彼の様な物語も、天才で変人だから作られるんだと思ってて、前半 あぁ宮沢賢治もやっぱり変人やったんやなって感じて・・でも妹トシの時は ただのお兄ちゃんで、彼の作り出す物語は全て妹の為だったんだなと思って泣いた😭
自分にはもうなにもないと泣く息子に声を荒げて言う政次郎に愛情強く感じて泣いたよ😭

宮沢賢治という男性は妹トシの為に存在してたのかなと思いました。

2人も子供を見送った父 政次郎と母 イチはとても辛かっただろうなと😭

弟が亡くなった時 人前では絶対泣いたりしない強い父が声を上げて泣いていたのを思い出した😫
クライマックスに号泣する政次郎観て、病気で危なくなった旦那さんを見て号泣したお義父さんを思い出した。父親にとって息子という存在の大きさを改めて感じました。

うん、やっぱり邦画好きだなってしみじみ。クライマックスの車内の暖かみが伝わる光がとても好き。
役所広司さんの笑顔と、優しい光に自然とふわっと笑顔になれた。
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