磨

トゥ・クール・トゥ・キル ~殺せない殺し屋~の磨のレビュー・感想・評価

3.6
2008年に日本で公開された三谷幸喜監督・脚本の『ザ・マジックアワー』を中国の喜劇集団・開心麻花がリメイクし、2022年中国映画興収第3位にランクインし7ヶ月に渡って上映されるという異例のロングランヒットを記録した作品。
万年エキストラの売れない三流役者が伝説の殺し屋に扮し、本物のマフィアと交流“させられてしまう”コメディ映画。

三谷幸喜作品大好きなので内容もハッキリ憶えてるけど、内容も登場人物も少しずつ異なっているものの、イイ感じにオリジナルをなぞりつつ独自のコメディ作品に昇華させてる印象。
随所に笑えるポイントがあるのは日中同様で、特に“すれ違いコント”好きな人はハマると思う。

河本準一似の主役に佐藤浩市さんのようなギラギラ感はないが、マヌケっぽさはコメディ向きだった。反対にマフィアボスに西田敏行さんのようなコミカルさは無かったが、それはそれでお互いにバランスは取れてる気がする(笑)

「孔明が集めた矢みたい」といかにも中国っぽい台詞にはちょいと感動。


〈三谷幸喜の作品を基に作りました〉とちゃんと最後に一文が添えられていて◎
磨