フェイブルマンズのりほのレビュー・感想・評価

映像を撮ることは誰かを傷つける可能性を孕んでいる。プロムでの「おサボりの日」の映像は、同級生2人を別の形で傷つけた。ローガンは小心者故に虚勢を張っている人。例えば足の速さを、周囲は彼の天賦の能力だと捉え、彼の努力を認めてくれないのだろう。等身大の自分を誰も知ろうとはせず、ただテンプレ的な一軍男子という記号でしか扱われないことに、寂しさを感じていたのかもしれない。

最後、地平線の位置を直すカメラワーク憎すぎ。