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ウィッシュのkuuのレビュー・感想・評価

ウィッシュ(2023年製作の映画)
3.8
『ウィッシュ』
原題 Wish
映倫区分 G  上映方式 2D/3D
製作年 2023年。上映時間 95分。
ウォルト・ディズニー・カンパニーの創立100周年を記念して製作された、ディズニーの長編アニメーション。新たなディズニー・ヒロインのアーシャを主人公に、魔法の王国の真実を知ってしまった彼女が起こす奇跡を描いたファンタジーミュージカル。
監督はクリス・バックとファウン・ビーラスンソーン。
脚本はクリス・バックとともに『アナと雪の女王』を手がけた、ディズニー・アニメーション・スタジオのクリエイティブ・オフィサーでもあるジェニファー・リー。
音楽は、ジャスティン・ビーバーやエド・シーランにも楽曲を提供しているソングライター兼アーティストのジュリア・マイケルズ。
『ウエスト・サイド・ストーリー』でアカデミー助演女優賞を受賞したアリアナ・デボーズがアーシャ役の声優を務めた。
日本語吹き替え版では、映画やドラマはもちろんミュージカル舞台でも活躍する生田絵梨花がアーシャ役を担当。

どんな願いもかなうと云われているロサス王国。
魔法を操り国を治めるマグニフィコ王は、国民から慕われているが、お城で働く17歳のアーシャは、ある秘密を知ってしまう。
それは、人々の願いがかなうかどうかを王が決めていること、王は国のためになる願いだけをかなえており、国民が王を信じてささげた願いのほとんどはかなえられることがないということだった。
王国の秘密を知ってしまったアーシャは、王を信じて託した人々の願いを救いたいと、夜空の星に祈る。
すると、空から魔法の力をもった願い星のスターが舞い降りてくる。スターの魔法によって話すことができるようになった子ヤギのバレンティノやスターとともに、アーシャはみんなの願いのために奮闘する。

余談ながら、主人公の名前『アーシャ』はヒンディー語で希望を意味するそうで、また、アーシャの祖父の名前であるサバは、ヘブライ語で祖父を意味する。
地中海に位置することから、ヘブライ語、アラビア語、スペイン語など、この地域一帯のさまざまな国の言葉が多く使われている。
扠、今作品はディズニーの最新長編アニメーション映画は、創立100周年を祝うものであるそうな。
ウォルト・ディズニー・カンパニーの100周年を祝うこの映画は、一般的すぎるし、期待されたようなオリジナリティもないと、公開と同時に多くの人が批判している。
せや、個人的にはとても良かった!
確かに、今作品には型にはまった一般的な要素もあるが、これまでのディズニー映画の丸写しちゅうわけではなかった。
今作品の敵役は、わりとすぐに明らかになる。
冒頭から、誰が悪者なのかがわかるし、展開も予想がつく。
しかし、まったく独創性がないとは云わない。
確かに、お城、王様、女王様、星に願いをかける人々など、ディズニーの典型的なんはあるが、最近のディズニーの運営方法に対する失望から、人々は過剰に批判しているのかなぁと。
それか年末にディズニーシーに行く小生の贔屓目なんなかなぁ。
たしかに、ディズニーが最近あまりうまくいっていないのは認めるが、今作品が彼らのとてつもなく成功したカタログに加わったからといって悪いとは思わない。
今作品には、人生に願いを持つことの大切さ、そしてそれ以上に、夢を叶えるために必要なステップを踏むことの大切さを訴えるエッセンスが詰まっていると思う。
昨今、ディズニーのキャストの多様化について多くの議論がなされているが、この新作には合っていたと思う。
正直なとろ、とても感情移入させられる部分があり、その意味やメッセージに嬉しくなった。
と云うんも、小生も人生で夢を持ち続けるために苦労してきたからやと思う。
確かに、しゃべる動物やその他のディズニー的な要素は盛り込まれているが、今作品の意味こそが本当に重要であり、人々が忘れてしまっていることだと思う。
自分の夢に正直になること、本当になりたいものをあきらめないこととか、意味深く重要なメッセージが込められていました。
これから来るホリデーシーズンにはピッタリやったかな。
kuu

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