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正欲のOSHOのレビュー・感想・評価

正欲(2023年製作の映画)
3.1
私は苦手な映画でした。

主人公たちがマイノリティということを際立たせないといけないのはわかるけど、(脇役の人に)わざと嫌味な台詞や否定的な台詞を言わしている感じが私は苦手でした。
マイノリティの人たちの描き方も含めて、ずっと違和感を感じた映画でした。うまく説明できないけど、いろんなことがちょっとずつ違う。

広島2人、横浜3人、関わることがなかった5人が関わりあう物語。

①新垣結衣
広島。未婚の30代。自分のことを理解してくれる人はいないと思っている。水のYouTubeを見るのが好き。水に性欲を覚える。
②磯村勇斗
新垣結衣と中学の同級生だけど、中学で横浜に引っ越すものの広島に戻る。独身。自殺願望が強い。
③稲垣吾郎
横浜。堅物の検事。学校に通っていない一人息子が子どもがYouTubeを作っているけど、あまり理解していない。
④東野絢香
横浜。大学生。異常なまでの男性恐怖症だけど、佐藤寛太だけは好き。
⑤佐藤寛太
横浜。東野絢香と同じ大学生。コンテストで準優勝したことのあるイケメン。磯村勇斗、新垣結衣と同じ闇を抱えている。

この5人。
稲垣吾郎だけが(本当は幻かもだけど)実像のなかに生きている。東野絢香は自分がどこにいるかわからない。他の3人は虚像のなかに生きている。

マイノリティの人がテーマ。『そばかす』という映画では、マイノリティが主人公1人だけだけど、この映画では複数登場している。
また、YouTubeが繋がる原因なのも現代っぽくて、こうした点は悪くないけど、

それでも私は苦手な映画でした。
オチも弱い。

※監督と脚本は『あゝ荒野』といっしょですね。この人たちの映画は嫌いかも。でも、評判の高い映画だし、私の嗜好がマイノリティなのでしょうね。
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