新垣結衣と磯村勇斗が身体を重ね合わせた時に言った言葉に泣きそうになった
「ああ、私もう1人の生活には戻れないかも」
理解してもらいたいって思ってないような振りをして、でも本当は誰かに分かってもらいたくて、思いを共有できる人が1人でもいれば良いのになって思うけどでもなかなか出会えない
だからもう分かってもらうなんて事は諦めてしまう。私は1人で生きていく、分かってもらえなくて結構、って心を閉ざしかける
何でこんな人間に生まれたのかなって
なんにも悪いことなんてないのにそう思わせてしまう今の社会が悲しいな
分かってもらえるって本当に嬉しい事なんよね
私のことなんか分かってもらえなくていいって諦めかけた時にそんな人が現れてくれた時、この人なら信じてみても良いのかな、どうか信じさせてって思うのは分かる
この映画ではたまたま欲の対象が水であっただけで人それぞれ色んな欲があって
これって欲だけに当てはまるものじゃなくて思いとか考えとかにも当てはまるもの
自分が今まで生きてきた中でこれが正しいって思いこんできた事ってきっとあって
それは環境とか育ち方で人それぞれある
その「普通」「常識」の思想があまりにも強く根付いてしまった人はそれから外れた事象に出くわした時この映画の稲垣吾郎みたいになる
別に皆んなに理解してもらわなくたっていいよね
たった1人でも自分の思いとか感情とか考えてる事を理解してくれる人に出会えたんならそれは十分に幸せな事だと私は思ってる
この映画の中の人物たちみたいに同じ嗜好同士じゃなくてもさ、
それを分かってくれて受け入れてくれるだけで幸せなんだよな
こんっなに人間がいるのにそういう人に出会うのが難しいのがこの社会なんだけどねえ
めちゃくちゃ原作通りだったよね、
発売当初に読んだから正直うろ覚えで見に行ったんだけど、
ああ朝井リョウが描く人間の心情のぶつかり合い大好きだーーってなって
帰りの本屋さんでまた朝井リョウの本漁ってた
