『 簒奪者にあらず❗️ 』
持病の筋痛性脳脊髄炎(EM)を理由に
上司に正当に評価されないフィリッパ。
ある日長男の付き添いで見た演劇での
リチャード3世と彼への浅薄な先入観
で彼を歴史の悪役と見做す男性の偏見
に違和感を覚えたフィリッパはその時
からリチャードの幻影を見るように。
アマチュアの彼女が歴史を探究した後
リチャード3世ファンダム？に加入し
独自調査を長年続けリチャード3世の
埋葬地を特定、ついに彼の遺骸を発見
した奇跡の実話を基にしたドラマ。
フィリッパを演じるは英国最高女優
サリー・ホーキンス。
実際は非常に長いリサーチ期間の後
に遺骸を発見するのだがそのへんは
割とサクサク進む。
辞職したのを家族に内緒で研究に
没頭する彼女を理解しない家族と
の戦いや、遺骸の発見までは彼女
を舐めてた大学が全部手柄を横取
りしようとするのがメインの困難。
大学や協力者だった教授が彼女の
成果をチャッカリ盗んで終わるの
はなかなか胸糞だったなぁ。
実際には彼女の名誉は回復されて
いるので良しとするべきかな。
パンフレットのコラムは映画自体
の情報よりもフィリッパの軌跡や
リチャード3世の歴史的事実やら
シェイクスピア劇に関するものが
中心。
アトロク映画組のシェイクスピア
研究者のさえぼうさんのコラムが
素晴らしい。
実際にフィリッパにも会っている
そうです。
