あらすじもなにも読まずに観始めたので、実際の事件の話、記者の話、プロレタリア文学者の話とあっちこっちに行くからちょっと面食らった。(船頭をめぐる色恋沙汰とか柄本明と息子の妻の件とかもどうなん?って感じ)
言いたいことはわかるけど、なんかうまいことはぐらかされたようにも思う。
てかこれを観て、加害者側も被害者で~とか、無知ゆえの恐怖が引き金に~みたいなことわたしは言えないね。集団心理に飲み込まれること、ただそれだけで、人を殺すという一大事の一線を簡単には越えられないと思うから。逃げた人を追いかけ回してまで殺すってさ、相当能動的だと思う。
当時は今より人の命そのものの扱いが軽い「時代」だったんだと言われたらそれまでだけど。
だとしても、殺したらいけんよ。誰のことも。