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渇いた鉢のssr701のレビュー・感想・評価

渇いた鉢(2022年製作の映画)
2.5
5月17日は元プロ野球選手の田中幸雄さんが
2000本安打を達成した日です!(2007年)
その17周年をお祝いすべく(中途半端)
田中栄吾さんが出ている作品を見てみます(無関係)

みなさんは「BECK」という漫画
または映画をご存じでしょうか?(早よ本題に入れや)
その主人公の名前の「田中幸雄」及び
ニックネームの「コユキ」は
田中選手から取られたものなのです

作者のハロルド作石先生は大の野球ファンですから
作品の中にはこういった命名や
ネタがたくさんちりばめられています

しかし「ゴリラーマン」の藤本や仁村も選手名が由来というのは
すぐ気づいたのですが
北村香織ちゃんの北村が
阪神タイガースの北村照文が由来とは渋いチョイスすぎて
つい最近ウィキを見るまでは知りませんでした
ちなみに現阪神監督の岡田監督と同期入団の選手です
打撃では1983年に最多犠打数を記録していますが
強肩と華麗な守備や
走塁のスペシャリストとして語られることが多い選手です

ちなみに阪神タイガースが初の日本一に輝いた1985年には
4月に隠し球に引っかかってアウトになり
10月にはホームラン性の打球をもぎ取るファインプレーを見せて
対照的な印象を残していますね

北村が退団後に背番号5を背負うこととなった新庄剛志は
打席に立った時に流れる応援歌も北村と同じものを受け継ぐこととなり
そして北村に負けないくらいの強肩と華麗な守備でファンを魅了したのでした

その新庄の幻のサヨナラ満塁ホームランをみなさんはご存じでしょうか?(早よ本題に入れや)
そのホームランを見届けた一塁ランナーが
嬉しさのあまり新庄に抱きつきに行って
クルっと一回転してしまったので
走者追い越しによりアウトが宣告され
シングルヒットの扱いとなってしまったのでした…
一塁は踏んでいて得点は認められたため
新庄は「勝ったんだからそれでいい!」と
笑顔だったそうですが
この時の一塁走者が何と!
田中幸雄なのでした

…というわけで今回は田中幸雄さんを
ないがしろにすることなく
なんか無理矢理つながったところで
渋くて華麗な作品だと期待して…
いざ視聴開始!



(ネタバレあり&ここまでは長い無駄話
ここからは長い愚痴です)




終わってみてあらすじを読むと
問題作!意欲作!って感じがするんで
先に読んで期待して見たらがっかりしたと思います


最初はちょっと退屈です
映画やドラマでお馴染みの
誇張しすぎたマスコミたちが騒ぐあたりから
ようやく物語が動き出した気がします
この辺りから始めるか
娘の誕生日の朝のシーンから始めてもいいと思うのですが?
なぜ時系列をいじりたがるのかなあ…
(自分の理解力の低さを棚上げしてごめんなさい)

それからBGMが無駄に大きくて
留守電メッセージが聞きとりにくくて
ちょっとイライラしました
(ボクの耳が悪いだけだったらごめんなさい)


テーマ的には見ごたえある作品でした
役者さんの熱演にも心を揺さぶられます

ですが
見終えて思い浮かんだのは
何か物足りなくて
いらないものが多いな…という感想です

はっきり言って
幻想だか妄想だかのシーンがいらないです
まあどうしても必要というなら
最初の1回程度は仕方ないかなという程度です
2回目はギャグっぽかったし
3回目は無駄に長いです(お前が言うな)


時系列を狂わせたうえに妄想を挟み込んで
BGMがでかくてセリフが聞き取れない…というわけで
イライラがMAX状態となったのでした


最初の職場も丁寧に描いてたかと思いきや
あっさり終わりです
またマスコミが群がってきたり
かぎつけてきたりするかと思ったら何も無しでした
ここで起きた出来事があまりにも
さらっと流されすぎなのでは?
そうやって話がつながれば
まだ理解もできたのですが…

この最初の職場でひとり目立つ存在の
気を吐いて頑張っていたと言える人がいるのですが
その頑張りが報われないな~とも思うのでした
この人の演技が見られたからまあいいか…とも言えるのですけどね


そしてとどめ!とばかりに
これまた毎度お馴染みの「え?これで終わり?」
のエンディングだったので腹立たしくて仕方ないです
このパターンはとにかく理解できません
なんでオチ無しで堂々と公開できるのかさっぱりわかりません(何でもオチがつかないと気が済まない性分)



エンドロールも最後まで見る派ですが
速攻で消し去りました
あれこれ良いところもあったけど
終わってみれば怒りと呆れしか残らない作品で
自分のような人間には合わないものだったのでした



タイトルが「渇いた鉢」で
主演の役名が「松村大地」だったので
大声でザブングルのエンディングテーマ
「乾いた大地」を歌ってスカッとしてきます
(例えつまらないオチでも
何らかのオチをつけないと気が済まない奇病)
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