世間の評価は高いけど、カニバリズムは苦手なので観るのを躊躇していた映画。
だけど思い切って観てみました。
評判通り面白かったです。
内容は陰惨なんだけど、全然そう感じさせない普通の日常を描いたかのような暗さの無いカラッとした映画でした。
こんな風に描けるって凄いなと思いました。
センスの良い唯一無二な雰囲気の映画でした。
流行ってない肉屋の夫婦が襲って来たヴィーガンのうちの1人をうっかり殺してしまう。
扱いやすいよう解体してハムにしていたところ、妻が普通のハムと間違えて売ってしまう。
それが美味しいとの事で飛ぶように売れ、味をしめた夫婦はまた売るためにヴィーガンを狩るようになり…というお話。
ストーリーはわかりやすくシンプルだけど、飽きずに観られる内容でした。
グロいシーンはもちろんあります。
解体したものがリアルで怖かったです。
それ以外のグロいシーンはカラッと乾いた感じでそんなに怖さはありませんでした。
主演の夫婦は本物の夫婦かのように息が合っていて、お2人の演技がとても良かったです。
特に奥さん役の方は良い味を出してました。
巷の事件でもよくあるけど悪い方向に行く時は一緒にいってしまう夫婦が多い気がします。
夫婦って怖いなぁと思いました。
ヴィーガンのグループはカルト教団信者みたいにも見えて怖かったです。
夫婦の同業のお金持ち夫婦はお金の話ばかりで人種差別発言もあり嫌な感じでした。
色々な風刺が込められていました。
ブラックユーモアのきいた良作でした。