けいり部

女子大小路の名探偵のけいり部のレビュー・感想・評価

女子大小路の名探偵(2023年製作の映画)
3.2
舞台挨拶付き先行上映会にて鑑賞。
メ〜テレ60周年記念映画。

原作は未読。
中途半端な地元コラボと意図のよくわからないカメラワークの長回しが気になった。
演技面はさほど気にならず、剛力さんや醍醐くん、キンコメ西野さん、北原さんなど演技が上手い。

権利か協賛の関係なのか名古屋グルメの登場がかなり中途半端。袋を見せるくらいなら、中身も見せないとかなり不自然なんだけど、見せちゃいけない決まりがあったのかな。
もっとバンバン企業名が出てきてくれると楽しい。
逆にダイハツさんの圧はすごい。めちゃくちゃ目立つ。

カメラワークは意図がわからないところがいくつかあった。さほど美しいわけでもない風景を長回しする意図がわからず、テンポを落としているだけに感じた。ファーストカットからいきなりダレた。

そして某ショッピングモールの使われ方が絶望的にダサい。絵面としてはその行動自体がめちゃくちゃカッコ悪いんだけど、これは原作通りなのかな?
実写で観ると絶望的にダサく、意味がわからない。笑うところ??

エピソードをカットしているからなのか、犯人も被害者も背景がかなり薄味に感じてしまったし、物語としてはかなりライトな感じ。反面、観やすいということではあるのだろうか。
もうちょっとガッツリ企業コラボして地元民が喜ぶ感じにするのか、もしくはしっかりとしたコメディミステリとして仕上げるのかどちらかに寄ると良かったと思われる。

あとなぜ舞台が愛知と岐阜だったのか、その意味はあまり伝わらなかった。原作だと意味はあるのかな?
名古屋と岐阜は物理的にはけっこう離れているので何度も呼びつけられる弟は地味にかわいそうであった。
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