2022/10/12
『ほどけそうな、息』との同時上映で観賞。
思春期であり妊婦でもある主人公の感情の不安定さを池田朱那がとても上手く演じていると思う。
「誰も私の話を聞いてくれない」
こういう話に関わらず、問題が大きくなって大人が出てくる場面では往々にして子どもはこうなりがちだと思う。
当事者であるはずの自分がなぜか蚊帳の外、思わず飛び出してしまう気持ちがすごく印象に残るシーンだと思う。
あと同じシーンで、相手にも責任がある話なのに、それを棚に上げたような相手の親の態度。
お父さんはもう少し早く怒ってもよかったと思うけど、ちょっと冷静なところが主人公との心の距離、微妙な親子関係を感じるのは邪推か。
最後の主人公の決断が、単純な話に着地させない形になっていて、
それは考えさせられる作品として良かったと思う。