表向きは50歳を越えて定年後の生活もそろそろ見えてきた実直なマータフ刑事が、自殺願望も抱えたキレッキレのリッグス刑事に振り回される展開、なのだが……。
再見すると案外とマータフも若い頃ははっちゃけた部分もあったのではないか?と、細かいキャラ造形が成されている名残りがあるように感じる。
危ないことに道を踏み外しがちな子供たちの性格描写や拳銃を撃つ時のルーティーンを見ているとそんな感じがしたのだ。
また、ベトナム戦争で同じ特殊部隊出身でありながら刑事と悪の組織に分かれたリッグスとジョシュアを見ると、これはあの黒澤明監督の【野良犬】をベースにした物語であることにも気づく。
そういえば【リーサルウェポン3】でアイスホッケー会場に逃げ込んだ犯人を場内アナウンスで誘き出す場面なんかは正に【野良犬】の後楽園球場の場面のオマージュだった。
リーサルウェポンとゆうタイトルは日本語が出来るアメリカ人も訳すのが難しいらしくて、この映画の公開当時に関西ではお馴染みのタレントの浜村淳さんが外国人タレントのケント・ギルバートとケント・デリカットの2人にどうゆう意味なのか?と訪ねたところ、2人ともかなり困った顔で相談し合って、しいて云えば「究極の兵器」ではないかと答えが返ってきたそうだ。
まァ当時は究極って言葉も流行ってましたね。