自分自身（視聴者）にとってのちひろさんとは誰か？
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元風俗嬢で今は海辺の小さな街の弁当屋さんでアルバイトしているちひろさん。老若男女始め動物まで分け隔てなく接するちひろさんの周りには自然と人が集まる。生きづらさを抱えた人々と接しながら、自身の過去と照らし合わせ徐々に心境にも変化が生まれる。
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大なり小なり誰にでも悩みや生きずらさは感じているのもで、ちひろさんを通じ、視聴者の心情もどことなしか癒しを与えてくれる不思議な作品。
超自然体に接する彼女の言動や行動に、隠しきれない壮大な人生経験が反映されている事は間違いないが、その設定が元風俗嬢というのも見事である。
人生とは肩書きや年齢だけで判断するものではなく、今、目の前にいる人と真摯に向き合い、自己利益を顧みず他者の為に与える事が大切なんだと再確認出来る。なかなか難しいが、自分にない部分が多いからこそ共感が生まれる要因でもあるのだろう。優しさが詰まった作品です。
