あのときのとき

ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!のあのときのときのレビュー・感想・評価

3.8
 タートルズについてはSFCで出てた横スクロールアクションとそれのもとになったアニメ程度しか知らない。そのぐらいしか馴染みがなくても十分この映画を楽しめた
 油絵のような背景に粘土のようなキャラがアクションする。これだけでかなりグッと世界に引き込まれる。グラフィティアートとでもいえばいいのだろうか?亀たちはティーンエイジャーらしくよくしゃべりよく動くが、ただの仲間同士のおしゃべりでも目を引き付ける。そのうえでバトルアクションもついている。アクションに関しては質がいいって感じで飛びぬけたものではないけど、グラフィティな世界でのアクションということで見てて目新しさがあり、見てて飽きない。
 ストーリーは王道的なもの。外に出たいが人々に認められないミュータントタートルズたちが悪を倒してヒーローになるというもの。映画やアニメの話したり、外に出るなという親に反発したりと十代らしさというを昔見たアニメよりひしひしと感じる。
 基本的に可もなく不可もなくいったシナリオだが、気になる点としてヒーローもヴィランも同じミュータントで共通点も多いと前に出してくるけど、ヒーロー側は育ての親への情というものが見えるが、ヴィラン側はどうだったかわからずなし崩し的に物語が進んでいるように見える。共通点を前に出すならココの違いをもっと語らせてもいいんじゃないかなと思った。
 あと街に認められてヒーローとして外に出られるようになるが、見た目が違う存在はヒーローでもならん限り街には住めない、みたいに受け取れるように見えるのがトゲみたいにチクっとする。エイプリルの外見を世間に合わせたような調整してる割には、そこらへんに気を使わないのかと思ってしまう。そこらへんに触れるとシンプルな話にできなくなるから仕方ないところはあるのだろうけれど
 総じて面白いアニメであった。ストーリーなんかにはまだ練る余地はあるかなと思うけど。昨今の映画らしく次回作を予期させるような終わりであった。昔見たアニメでよくいたやつはその時出てたし、次回作があれば見に行きたいな。
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