YuzoSaito

バートン・フィンクのYuzoSaitoのレビュー・感想・評価

バートン・フィンク(1991年製作の映画)
3.8
何年ぶりかの鑑賞。「観る人によって様々な解釈が可能」なようで、カンヌで賞を総ナメにした理由はどうやらこの辺にある模様。
確かに、女の人を殺したのは、殺人鬼のグッドマン? それとも主人公のタトゥーロ? 箱の中身は結局、何? 女の首? それとももっと象徴的な深い意味合いを持ったもの? など謎が残る終わり方に…。部屋の壁掛けの絵と最後に浜辺で出てきた女性も気になるところ。
なので万人受けする映画ではないし、兄弟の作品の中ではかなり地味なので無理にオススメはしません。
ちなみに、主人公はその風貌からしてコーエン兄弟の分身。
また個人的には不気味さやその種の映像といい、あるところから妄想の世界だったようだし、(これまた私の大好きな)コーエン版デビッド・リンチと思わせるものでした。
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