映画として見応えがあった。シンプルイズベストなサイコホラー映画。
後半の独白のシーンの長さはすごい。最後も長尺の笑顔はだんだん怖くなってくる。
時代は1918年、第一次世界大戦で敗戦国となったドイツ。さらにスペイン風邪によるパンデミック。周辺のヨーロッパ諸国が狂乱の時代として芸術が繁栄する中、苦しいドイツの農場で若い時を過ごしている主人公。時代背景はけっこうわかりやすく写している。現代の情勢と上手くリンクさせている。
自意識、破壊衝動などが抑えきれないで表面に出てくるところで見入ってしまう。他人は客観的に評価できるのに、自分のこととなると盲目になってしまうよなー、と。
自戒の念を込めて。