“自分が中で何かが腐ってねじれていく、しょっちゅう襲う痛み。”
»1918年、農場の両親から受ける厳格な愛によって歪んでしまった、ダンサー志望の少女パールがシリアルキラーへとなるまでを描く。
はい、あの『Ｘ』のパール老婆の若き前日譚で、今回はさらにきっちりとオールドスタイルを披露…って、もはやホラーではなく、全てを抑圧され続けたがゆえの狂気のドラマみたいで。
そう、下手にチープなスプラッター感は出さずに…クラシック音楽みたいな堂々たる作風でもあり。
うん、だからと言って好きになれる作品ではないですが…ウェス・アンダーソン監督がホラーを撮った様な、そんなカラフルな古典っぽさが変に見応えあったのは確か。
にしても、本作を゙見た後で『Ｘ』を再鑑賞するとまた一味違うんだろうなぁ。
なお、キャストでは、やはりミア・ゴスの独壇場…次でははたして何を見せてくれるのか、楽しみでしかない。
さらには、デヴィッド・コレンスウェットにタンディ・ライトに、マシュー・サンダーランドらのサポートが良き。
