「X エックス」の前日譚となる今作。
前作で明かされなかった老夫婦の誕生秘話がついにベールを脱ぐ。
まず思ったのが舞台設定が1910年代なので第一次世界大戦真っ最中でしかもいまのコロナ禍と同じく全世界を新型インフルエンザが猛威を振るっていた時代でどこか過去と現在通ずる物を感じる所が随所に見られた。
人々がマスクをして相手との距離を取り不要不急の外出はなるべく避けて手洗い等の徹底していたシーンが印象的だった。
主人公のパールは両親と3人で暮らしており戦争の影響で貧しい生活をする中で母親が特に厳しく健気にいつも家庭の手伝いをしていてそんな状況でも自分の夢である女優の夢を諦めずにいる少女の直向きな姿が最初に強く印象に残るがそんなのも束の間で歪んだ愛情や狂気じみた考えが少女を悪魔に変えていく様子が描かれてた。
両親からの愛が得られなかったり努力しても報われない挫折や異常すぎる欲望だったりが作用して後半にかけて恐ろしいくらいに血の流れる描写を生々しく見せつけられ極め付けはパールは何を思ったのか満面の笑みで終わりとても脳裏に焼き付くくらいの怖さがあった...
グロ描写は前作同様に健在でワニに頭を食べさせる所とかくわで体を何度も執拗に刺し続けたり可愛い顔をしてやってる事は残酷無惨で凶暴性が露わになってましたその時の表情もまたすごかったー。
けれどそこが本作の魅力なので次作もパールのシリアルキラーぶりを堪能したいですね。