まりぃくりすてぃ

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらないのまりぃくりすてぃのレビュー・感想・評価

2.0
小さくまとまりたがる日本人。

土日返上で働かされるとか、広告代理店とか、漫画家になる夢とか、一人ひとりの生活と人生とか、よきものとしての仲間意識とか、そういった何もかもが最後まで一度も私の興味を惹かず。
面白い百や千のプロットを組み立てていけそうな〈原案〉を、私なんかに示すための、これはプレゼンテーションなんだと私は考えたい。映画としての完成品であるよりも。

どの俳優の顔にも演技にも最後まで好感持てなかった中、しゅはまはるみさんのプロフェッショナルな上手さだけは異次元。
あと、無精ヒゲの先輩社員タイラ役は、私の以前の職場の別部署のまあまあイケてた先輩社員に似てる。その人、不倫してた笑

(ストーリー的には男でもいいのに)若い女を主人公にしたのは杜撰。
ある一週間が無限ぎみにループするんなら、その間が彼女の「生理前」なのか「生理中」なのか「生理明け快調期」なのかは、けっこう重大問題だ。(誰もこれを指摘しないから私が書いてあげてる。実際は必ず気になることだ。)
なぜ若い女が主役? どうしてもそうしたいなら、週ループじゃなく月ループにしてほしい。
主演を例えば高杉真宙とかにして、部長の名前をスーザンボイルにして、その部長をしゅはまはるみが演じればよかったんだよ。漫画じゃなくオペラがいい。はるみ、歌ってみて♪
てか、スーザンボイル本人出演で日英合作映画にして、ロンドンを舞台にしちゃえ♪
小さくまとまろうとしないで。

どのみち、沈没日本の仕事ドラマなんてあんまり観たくない。楽しませる目的で作ってあるとしても、鬱々させる。

日本が舞台ってなら、1945年8月6日頃から8月15日までを無限ループする脚本にしたらよかったのに!!!
欲シガリマセン勝ツマデハ月月火水木金金の果ての、「広島原爆〜ソ連参戦〜長崎原爆〜玉音放送」だ。これを、「何とかして6日未明早朝の時点で天皇陛下様を説得して無条件降伏して惨禍を回避すべし」と慌てて何度も何度も四苦八苦してそのたんびに悲惨な原爆連発にまで行っちゃいながらだんだん駆け引き上手くなってゆく……つもりの和平派勢力と、あくまでも原爆を前もって邪魔してソ連も躊躇わせて玉音までも永遠に防いであくまでも対米徹底抗戦逆転勝利をめざす武闘勢力が、せめぎ合いながらそれぞれ必死に暗躍する!
その左右両派をどちらも蹴散らして歴史通りに広島&ソ連&長崎&玉音を迎えて今日(コンニチ)の隷米売国路線の歴史開始の不動性を再確認したい卑屈マジョリティが幅を利かせる!
そこへ、さらに、ゾンビ化したナチスドイツの残党たちが日本とは別の思惑で乱入し、さらに、スターリンの密使も別の敵として乱入し、アメリカ内の反主流たちもひそかに歴史を少し変えようとイタズラ心で仲間入りし、地上最大バトルロイヤルの、しかも無限ループ!!!!! その中に、恋あり。昔の夢あり。ついでに家族愛とか友情とか猫とかも入れちゃえば。。。。

っていうスケールの映画を、製作費1億2千万円ぐらいで作りましょう。(実際には120兆円ぐらい要るかな。)実写は永遠に無理でも、アニメがある。
小さくまとまってばかりだとみんなますます今後デクレッシェンド。