クリーム

奇人たちの晩餐会のクリームのレビュー・感想・評価

奇人たちの晩餐会(1998年製作の映画)
4.0
次から次へと続く笑い。何て秀逸な脚本なのだろう。コメディはあまり観ないけど、これは素晴らしい。日本のコントが好きな人はこの映画好きだと思います。ジャック·ヴィレルの演じる、空気を読めず空回りするドジなピニョンを見ているだけで幸せな気持ちになります。
お話は、バカをバカにして楽しむ悪趣味な晩餐会を開いていた大手出版社社長ピエール。彼は自分が招待した究極のバカに翻弄され、最悪の夜を過ごすことになるのでした。




ネタバレ↓




人を馬鹿にして笑う最悪な晩餐会を開いていたピエールが、ひとつ狂い始めると芋づる式に全てが狂っていく様子が、実に爽快。馬鹿を馬鹿にした結果、数時間で、全てを台無しにされるピエール。査察官を家に呼ば何て、ピエールも相当なアホだと思うのだが…。自分が馬鹿だと気付かないお馬鹿。
そして、ピニョンは天然の鈍臭さでドジをふみ、問題を解決するのにまたドジをふむ。でも基本、純粋で心暖かい人。そんな悪意のない人に悪意のあるピエールがヤられて行く姿は、可笑しくもあり、爽快感もある。
広告屋のムノーと妻が浮気していると思い込んだピエールが、ムノーの別宅の住所を知るためピニョン友人の査察官を家に呼びつけます。この人もちょっとピニョンに対して上から目線なのだが、上等なワインにお酢を混ぜたものを飲まされたり、妻の浮気を知るくだりは、面白かったです。
とにかく何も考えずシンプルに笑えてスッキリします。楽しかったです。
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