鹿shika

SHE SAID/シー・セッド その名を暴けの鹿shikaのレビュー・感想・評価

3.6
ニューヨークタイムズの記者ジョディ・カンター。彼女はハリウッドの大物プロデューサーであるハーヴェイ・ワインスタインの悪事を暴くため奮闘する。

やっと見れました。
このme too運動は、日本のニュースにもなったので知ってはいたが、それがどれだけの問題だったかを調べたことはなかった。
アメリカ人のお友達ニミッシュと遊んだ時に、この話を聞いたみたんだが、
「日本の代表的な女優さんをあげて」って言われて、「その人くらいの有名な女性があと何十人って被害者にあがったんだよ」
と言っていてだな、有名になると、そこからそのレッテルが貼られると分かり、本当に声を上げるのは難しいと思った。

今の日本ではジャニーさんや松ちゃんが告発されたニュースが思いつくけど、日本では映画にはできないんだろうな。と思うから、そう言う意味で海外はカルチャーに強いなと羨ましく思う。

だからこそ、このme too運動は画期的で、声を上げづらい世の中で、この運動が起きたことに誇りを持てる。
松ちゃんのときも、最初の2名以外にも出てきたらしいけど、それに対して「乗っかんなよ」とTwitterで呟く人が結構いたと思うけど、普通に少しイラッとするよな!

実力やカリスマ性があるからなんだってんだ?
しかも法に触れてる犯罪者なのに、加害者を守るための秘密保持制度って法律はなんなんだ?
悪いやつは悪いと言えない世の中なのはなぜだ?
時には正義で語れないものもあるかもしれないが、性犯罪に関しては正義でスパッと片付けろよな!!

真実を明らかにしたこの記者は本当に勇気ある人たちだった。それが心からわかる作品。
今、日本人に再注目してほしい映画ですな。
鹿shika

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