マルコヴィッチ

ブラッククローバー 魔法帝の剣のマルコヴィッチのレビュー・感想・評価

3.0
『理想対理想の宗教映画』





誰もが魔法を使える世界でただ1人魔法が使えない主人公アスタ。諦めない心を武器に魔法帝になるべく魔法騎士団で活動しているが、あくる日闘技場での大会の際に異変が起き…みたいな映画。




最初の方はかなり集中して見入っていたが、途中から理想対理想の宗教色が強すぎて冷静になり俯瞰視点になってしまった。

魔法が使えないから体を鍛えるしかない主人公はムキムキになっているのは凄いリアルで良いが、ジャンプアニメ顔の主人公に対してのムキムキは違和感が多い。

誰もが虐げられずお互いが認め合って笑い合える世界…的な理想を掲げる今作のボスキャラクター。

そのために、国民皆殺しにして魔法の剣の不思議な力で死んだ国民の中から良き人を復活させ理想の国を作り上げたいボス。

皆殺しにせず今、王族も平民も力を合わせて変えていっていると、だから皆殺しになんてさせない主人公達。

主人公もボスも心の主軸としてあるのは
『諦めないのが俺の魔法だ』
ということ。

ボスは昔の魔法帝を3人蘇らせて一緒に王国を襲い、主人公達はみんなの力を協力して対抗しているが作中の魔法帝は武力が凄く兵器としての側面も強い印象だが、それがボス含めて4人いるとなれば圧倒的な破壊力のハズがみんななんだかんだで負けていく。

私の印象からすると、圧倒的強さと国や国民に対する心があるのが魔法帝の印象だったので圧倒的戦力4人いて全員負けるんかいとゲンナリした。

圧倒的強さの魔法帝に対して戦った魔法騎士団戦死者0とジャンプマンガ原作だから仕方ない、運命だと思うが緊張感があまりにもない。

終始諦めない、お前のやろうとしていること(虐殺)は認めない。と連呼しているので宗教チックで洗脳されそうな感じがしてくるのつまちょっと注意。

アクションや作画も映画ということもあり気合が入った感じでよかった。

のめり込み過ぎると危険な香りがした映画でした。