イケメンと美女の（見た目にえらい
恵まれている）カップルが、20分から
30分置きに（正確に測った）ように
喧嘩をするお話。
いい雰囲気になって、喧嘩して、
いい雰囲気になって、喧嘩して、
それを繰り返すお話。
彼氏はイケメンだし、彼女はどの
角度から見ても美女だし、言い合いを
する理由も、嫌い合う理由も、
ビックリするほどわからないんだけど。
わからないんですけど。
まぁ、最初からいい雰囲気だし、
喧嘩でもしとかないと、
30分映画になっちゃうしね。
人生が詰んでしまった男女が、
愛もないのに偽装結婚して、
軍からの給付金を騙し取ろうとする。
愛がないからキスも躊躇ったりするん
だけど、いやいや、目の前に眼福ものの
ソフィア・カーソンがいて、近距離で
見つめられて、偽装でも夫婦なんだから、
そこは力強く抱きしめて、愛の言葉を
口にして、情熱的なキスくらい、
ちゃっちゃっとしなさいよ、と思う。
『これは詐欺行為だから、軍法会議
ものなんだ。収監されるんだ。』と
彼氏は言う。だったら、必死にやれ！と
ボクシングのセコンドみたくタオルを
振り回して檄を飛ばしたくなる。
ソフィア・カーソン演じるキャシーは、
スターを夢見る歌手だ。貧困で、持病の
薬も満足に買えずにいた。日々、バーで、
彼女に言い寄る男どももあしらっていた。
いや、だから、待て。
（バーレスク）の時にもそう思ったが、
歌の才能があり、外見にも恵まれて、
そんな訳ないでしょ！おまけに偽装結婚の
相手は、周りから浮くくらいのイケメンと
来ている。
妻が横にいたら『ほら、結局、顔が可愛い
から何でも上手くいくんだよ、世の中。」
と、世界の摂理のように言うだろうな。
ここまで書いてはいるが、
けっこう楽しんで観ていた。
ストーリー的には弱いは弱いが
まぁ、ソフィア・カーソンだけでも
観ていられる。
貧困、移民、病気、保険制度、戦争、と
アメリカが抱える問題も垣間見えるが、
本腰を入れて語られることはない。
（恋人たちの予感）から33年。
やってることはビリー・クリスタルと
同じだった。好きだなぁ。このパターン。
