天豆てんまめ

GOの天豆てんまめのレビュー・感想・評価

GO(2001年製作の映画)
4.2
窪塚洋介最強の頃の傑作✨

ヒロインの柴崎コウの切れ味のある美しさとやけに腕っぷしの強い父親山崎努の迫力も忘れ難いが、何といっても、当時の窪塚洋介は天下無敵にかっこよかった。この作品と「池袋ウェストゲートパーク」のキングの頃である。

韓国国籍を持つ杉原を演じた窪塚洋介の、電車と競争する命がけのスーパーグレートチキンレース(何じゃそりゃ)から引き込まれ、怒涛のラッシュで疾走感は全編に渡る。「国境線なんか俺がなくしてやんぜ」とか「広い世界を見るのだ」とか、窪塚がいうと(ピンポンでもそうだが)妙にマッチして名言として昇華される。

クドカンのポップな脚本と直木賞を取った原作の金城一紀のリアルな日常感覚が合わさって、今観ても強いインパクトを感じられる唯一無二の青春映画になっていると思う。