「カビ食ってる連中がチーズを品定めするだと❗️」
モーツァルトの『レクイエム』が流れながら闘争が描かれる冒頭
人が死ぬ瞬間の描写は意図的に避けられていて、「なんだ？なんだ？」と思いのほか重厚な切り口に思わず「入ったスクリーンを間違ったかな？」と慌ててしまった
全体の空気感と裏腹の始まり方に思わず引き込まれる
ブラックコメディのテイスト
原作カウンターとしてそっちに走るのは良い❗️
何をやりたいか分からない宙ぶらりんの『プーあくまのくまさん』よりもよっぽど徹底されていた
チーズ芸、国いじり(時計の国、カビ食ってる)、過剰な人体損壊
元あるイメージからどれだけ離れたものを提示できるかだと思うので
なかなか良かったんじゃないかなぁと思う
ただ、下品すぎないか…
ペーターのイラストとかも笑えなかったし、乳糖不耐症を掛けたジョークやクライマックスの"隠し味"のくだり
ネタとして古臭いし、価値観をアップデートできてないのかなと思ってしまう
お国柄の違いとかも絡むだろうけど、個人的には全体的にスベり気味だなと感じた
どうやらクラウドファンディングによって製作にこぎつけた映画らしい
一見くだらないと思うようなネタでも集まった熱量で実現できるのって良いことだなと思う
