文玧は今年もライブ中

こどもかいぎの文玧は今年もライブ中のネタバレレビュー・内容・結末

こどもかいぎ(2022年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

多様性を見いだす面白さ

最初思ってた内容と違った
東京郊外の園に密着して撮ったドキュメンタリー。
発想が面白すぎる。
館内笑いの渦だった。
それを見て叔母がいとこがなんか言う度やる度に楽しそうに反応してたのを思い出した。
その風景を見るのがすごく好きで。

カッキー先生とユミコ先生がこどもかいぎを進行する。
二人上手く進行してた。
私だったらずっと笑ってて進行できないと思う。
二人ともいい先生だった。
カッキー先生このドキュメンタリーちょっと私物化してるけど。
すごく色んなテーマで話させる。
胎内記憶とかわ。た。し。は信じてるけど
人類を増やしたいと思って産まれてきたとか(壮大!)
お母さんと一緒に頑張って産まれてきたのとか(健気!)
東京ドームシティから産まれてきたとか(爆笑した。ロックスター!)
発想が大暴投でどっから面白い深い発言がくるかわかんない。

雨はどうして降るのかなというテーマに
ちゃんとした仕組みをいう子もいれば
赤ちゃんが雲の上からいたずらしてじょうろで水をかけてるのとか
もう発想が可愛すぎる。
おばあちゃんピッチピチだよという子もいれば
複雑な家庭関係を暴露する子
死ぬ前に何したいって聞いたら味噌ラーメンいっぱい食べたいっていう子。それ大人もそうだよ。
こどもかいぎを続けてサヤカちゃんが成長する。
最初は何も発言しない。
でもちょっとずつ拙くても自分の気持ち意見を言い出す。良かった。
ソウタくんが話長いのが興味深かった。
めちゃくちゃ長い。
もう話終わったと思われて勝手に切り上げられて泣いてしまったり。
終わってなかった。
かいぎに飽きて座っていられなくなり
勝手に遊びだしたりする。
それも撮っていく。

可愛いだけじゃなく忍耐が必要な場面もあった。
帽子を遊んで投げて屋根に上げちゃって
やっとの思いで取ったと思ったらまた上げる。何地獄。
年長さんがゼロ歳児の保育の手伝いをする
お手伝い保育
それが飛躍して
自主的になにか悩んで困ってる子の相談に乗るようになるみんな。
こっちは優しさの循環。
すごくいいなと思った。
ボッコボコに叩き合う喧嘩もするけど大人は見守る。
距離のとり方が上手い。
解決とか結果は求めない。
解決しなくてもいい。
みんないろんなことを考えて思っていた。先生がたもびっくりされてた。
こういう場がないと知らなかったり気づかなかったこと。
対話の場。聞く場。
聞くことって大事だなと思った。
人の話を聞くもそうだし
自分に聞いてみるってことも。いま何考えてる?
意見や判断、価値観を入れないで聞いてみる。
こんなこと思っていたんだ考えていたんだ。それから。

映像がきれいだった。
桜吹雪、
園内の部屋。小さい。
卒園して園に遊びに行った時
こんなに教室はホールは外の遊び場は小さかったんだってびっくりした気持ちが蘇った。
ふざけてこぼして頭に具をくっつけてる子。
私も服にシール貼ったりしてた。
はなくそはきなこの味がするらしい。
ちょ遠慮します。

またはなそうねっ!