なべ

ノック 終末の訪問者のなべのレビュー・感想・評価

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)
3.8
 随分前に観てたんだけどレビューする作品が溜まってめんどくさくなってきて、そうこうしてるうちにレンタルが始まっちゃった。というわけで書きかけだったレビューをやっとこさ仕上げた。

 ショートショートというか、世にも奇妙な物語のアタリ回みたいな話。おもしろいけど粗い。例によって賛否はあるだろうが(否の方が多いか)、シャマラニストとしてはかなり楽しめた。キリスト教やユダヤ教の信者は、神の与え給う試練の話としてイサクの燔祭を思い出すんだろうな。自分はアブラハムになれるだろうかって。
 キャビンで休暇を楽しんでいた家族のもとに4人の武装した男女が訪れる。リーダー格の男(デイヴ・バウティスタ)は、この家族にえげつない要求をする。要求というより脅迫か。しかもいうことを聞かなければテロリストたちが順番に自害するってんだからタチが悪い。
 狂信者? 洗脳? ゴリゴリの原理主義者? いろんな可能性を視野に入れつつ成り行きを見守っていると、どうやら預言を伝えにきた使徒のようだ(黙示録の四騎士なんだろうけど、馬には乗ってない)。
 一応、シャマランのことだから最後にちゃぶ台ごとひっくり返すかもしれないと大どんでん返しを期待してたんだが、どストレートな着地で驚いた。本当に神の御わざの話だったとは。まあ、サインもそんな話だったから、ありといえばあり。もしかしたら新三部作の最初の一編なのかもしれないしね。
 と、ここまで書いてほったらかしにしてたんだけど、もう書くことがないや。そういうことならとっととアップすればよかった。
なべ

なべ