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パレスチナのピアニストのaymmmiのレビュー・感想・評価

パレスチナのピアニスト(2020年製作の映画)
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クラシック音楽は参入障壁が高い上に、不断の鍛錬が必要なので、天賦の才のみならず、音楽を続けていくことそれ自体を後押しする環境があって初めて土俵に乗れる芸術なのだと思う。ミシャは才能があり、ピアノに触れる環境があるという点だけでは半分は要素を満たしているのだろうけど、もう半分は完全に自分と周囲の人で、高いレベルの音楽性を獲得するための努力を続けている。パレスチナとイスラエルの関係の中でもまれて生きるピアニストの話ではあるけど、1人の男の子の普遍的な成長譚として観た。

イスラエル人のピアノの先生がものすごく好きで、言い方はあれだけどかなりドキュメンタリー映えする人というか。彼女みたいな人がカメラを通して、まっすぐにメッセージをデリバリーしてくれると、あまりに胸に響いちゃってずるいな〜と思うなど。ミシャの成長のために、いろんな師から教えられるべき、と自分から別れをサジェストするシーン泣けた
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