（原作、アニメともに序盤のみ鑑賞）原作が人気でしっかりしていることで物語の軸が安定していて、観やすい。山崎賢人、玉木宏、矢本悠馬の演技は良い。
一方で、原作者もインタビューで答えているようですが、設定が漫画『スペースコブラ』のロイヤル三姉妹の設定と酷似している。ただ、その点は偶然の一致なのだけれど、物語中でスキーで追いかけるシーンは、スノウゴリラのエピソードそっくりで、なぜ採用したのか。また、この作品、良いシーンと不可思議に良くないシーンが散見されていて、特にアクションシーンがヘンテコなものが多い。どうでも良いところで物理法則を無視したり、不自然にスキーで追いかけられたり、見せ場と言われるシーンの多くがワクワクしない。また、アクションのスピード感があまりないので、戦っているようにみえないところが散見された。食のシーンは、アイヌの食文化の知識がないので、きちんと製作されているか、わからなかった。実写化で批判される作品も多いが、作品がSF的ではないので、それほど違和感がないのが救いか。
2024年2月7日＠MOVIX京都
