ゆう

アルマゲドン・タイム ある日々の肖像のゆうのレビュー・感想・評価

4.0
1980年代のアメリカの現実が、少年目線で描かれており、人種差別や偏見について深く考えさせられる。

公立学校に通う白人ポールが、クラスの問題児である黒人少年と親しくなり、生きていく世界は複雑であることを知っていく話。世の中の不条理には、どう抗おうと立ち向かえない。大人の世界を知り、どうにもならないことを知っていく。

助けてくれる家族がいるだけ、ポールは黒人少年より幸運なのは間違いない。黒人少年には救いがないし、罪を被るあきらめ感が苦しかった。

「高潔であれ」という祖父の言葉。ポールはどんな生き方を選択していくのが正解なのか。

ラストは少年の未来に想いを馳せてしまった。
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