ゴン吉

アルマゲドン・タイム ある日々の肖像のゴン吉のレビュー・感想・評価

4.0
ジェームズ・グレイ監督が自身の少年時代の実体験をもとに、思春期の少年の苦悩を描いたヒューマンドラマ。  

バンクス・レペタが主演、アンソニー・ホプキンスが祖父を、アン・ハサウェイが母親を、ジェレミー・ストロングが父親を、ジェームズ・グレイが兄を、ジェイリン・ウェッブ が友人を演じる。 

1980年のニューヨーク。公立学校に通う12歳の少年ポール(バンクス・レペタ)は、勉強が苦手だが絵を描くことが好きで、将来は画家になることを夢見ていた。ポールの先祖はウクライナから移住してきたユダヤ系白人で、PTA会長を務める母親(アン・ハサウェイ)、怒ると怖い父親(ジェレミー・ストロング)、私立学校に通う優秀な兄(ジェームズ・グレイ)の四人家族で、別居ではあるが祖父(アンソニー・ホプキンス)が良き理解者であった。勉強嫌いのポールは、学校では問題児の黒人ジョニー(ジェイリン・ウェッブ)と仲良しで、ある時、彼に誘われて校内で喫煙しているところを先生にみつかり、両親の判断で兄と同じ私立学校に転校させられてしまう。しかしポールは芸術家になる夢を捨てきれず、ジョニーと二人でお互いの夢を実現するために、ある一線を超えてしまう..... 

人種差別や格差社会、移民問題などアメリカが抱える社会の闇を、子供を通して描いている。
親は子供のことを思って時には厳しく接することもあるが、子供にはそんな親心が伝わらないし理解できない。
多かれ少なかれ親子のすれ違いがおきるのが思春期の特徴ですね。
作品が重くて救われないのが辛いです。
少年は果たして何処に向かうのか?
ゴン吉

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