夢見る様な、心踊るような事は何一つ起こらない。個展が迫る(〆切に追われる)、飼いネコがハトを怪我させて、かくまう羽目になる、給湯器が壊れ風呂に入れなくなる。父母兄弟バラバラに暮らしつつ、仲違いというわけでもなくゆるく繋がってて。久々父に会うと知らんお仲間が寝転がってる。兄貴のくだりはドライヤー『奇蹟』を連想。存在感、スター性、カリスマ性、まぁ何でもいいが特権的な存在とは真逆の人々の存在感よ。この監督が何を目指してるのか知らんけど、オスカー劇場にイラっとしてたとこなので、何か清々しかった。釜で半分焦げた人形もステキよ。