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ショーイング・アップのtorumanのレビュー・感想・評価

ショーイング・アップ(2022年製作の映画)
4.0
ケリー・ライカート監督とミシェル・ウィリアムズの4度目のタッグ作品。

繊細で神経質なリジー(ミシェル・ウィリアムズ)と、大胆で大陸的なジョー(ホン・チャウ)は、性格も作品も全く違い、美大の頃から馬の合わない2人。

現在は、大家と店子の関係で、それぞれの個展に向けて作品を制作中。
ある時傷ついた鳩の世話をジョーがリジーに押し付けて…

それなりに恵まれているのかもしれないけれど、細々した煩わしい事が気にかかる…自分の作品の評価の不安…
何となくモヤモヤした人生。
ドラマチックではない市井の人達を絶妙な塩梅で描きます。

ミシェル・ウィリアムズとホン・チャウの組合せが良かったです。
神経質なミシェル・ウィリアムズの役は、いつもの繊細で淡々としたタッチ。
そこにホン・チャウの存在感が入り込むだけで、ちょっとダイナミックなタッチになって新鮮です。
『ザ・ホエール』も良かったですが、今後アメリカで活躍するアジア圏の女優さんだと思います。

傷ついた鳩の世話が、煩わしさから、かけがいのない日常へ変わっていく
鳩がモヤモヤを吹き飛ばす開放感
ラスト2人の絶妙な距離感😊

牛に続いて今回のキーは鳩でした。
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