MasaichiYaguchi

運命のマッチアップのMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

運命のマッチアップ(2019年製作の映画)
3.7
台湾の高校バスケットリーグ・HBLで活躍した実在の兄弟をモデルに、互いを思いながらも別々のチームで優勝を目指す兄弟の成長と仲間たちとの絆を描いた青春スポーツドラマは、スピードと迫力のある試合シーンに心躍ります。
秀でたバスケの才能を持つ兄弟・ショウユーとトンハオは、母を早くに亡くし、出稼ぎの父とは離れて暮らしている。
2人とも中学時代から将来有望視されていたが、兄のショウユーがバスケ中のアクシデントで片耳が聞こえなくなり、それが理由で兄弟揃って退部を余儀なくされてしまう。
それでも2人はバスケで成功する夢を諦めきれず、高校入学を前に夜な夜なストリートバスケに明け暮れる日々を過ごす。
抜群のコンビネーションで対戦相手を打ち負かし、その試合動画がネットで拡散された結果、トンハオは HBL の連覇を狙う強豪校・ユーイン高校に、ショウユーは予選通過ギリギリのグアンチェン高校に夫々スカウトされる。
兄弟別々のチームでHBL の優勝を目指すが、勝利だけを求める孤独なトンハオと、仲間と共に本当の強さを学んでゆくショウユーという夫々環境の違いによるスタンスから心の溝が深まってしまう。
HBL のトーナメントで着々と勝ち進む兄弟は、やがて最大のライバルとして運命の試合に挑むことになる。
チャン・ロンジー監督は本作について「台湾の高校バスケットボールリーグ(HBL)は、日本の甲子園のように、青春と胸躍る思い出に溢れています。選手たちは汗を流すだけでなく、涙を流しながら、高校3年生に美しい足跡を残していくのです。」とコメントしている。
果たして勝利の女神はどちらに微笑むのか、そして選手たちは、どのような足跡を残していくのか?