shun

幸福のshunのレビュー・感想・評価

幸福(2009年製作の映画)
3.6
岩波ホールで本日まで開催してたジョージア映画祭2022にて観賞。
 
ジョージア初の女性監督、ラナ・ゴゴベリゼの孫娘のサロメ・アレクシ監督作品。
現代のジョージアの社会が抱える問題を移民の女性の立場から描いた映画です

先進国へ出稼ぎに出ている女性は夫の葬儀にも帰ることができない。携帯電話を通じて遺体に想いを告げ嘆くのですがこれが悲しくもなんだか可笑しい。

親戚、友人、隣人が集まり静かに涙流す中、突然鳴り響く着信音。
だんだん人が集まるようになり数日後にはスピーカーで家の外にも大音量で妻の声が。
なんだかシュールで滑稽。

妻の母と夫の妹の攻防も面白い。恐らく浮気相手であろう女性からの花束をどこに置くかで争うのとかも笑ってしまった。

30分の短編ですが今日観なかったらたぶん一生目にすることは無かったと思うので良かったです。
shun

shun