男ってやつはしょうがねぇな〜って話(笑)
最悪の形で旦那を失った女性がその心を癒すために自然豊かな古い屋敷に滞在する。
そこで起こる不穏な出来事…
この屋敷を紹介した不動産業者(大家?)、警官
、全裸で森をうろつく不審者、悪ガキ、教会の牧師、村人といった連中がみんな同じ顔をしている!
これがこの映画のタイトルにもなってる「MEN 同じ顔の男たち 」なんですけど確かに同じ顔だけど体型や髪型や服装が違うのでそれほど異様に見えないのがおかしかった(笑)
もしおれが同じ目に遭ったら「兄弟親戚一族だな」と思うんじゃないかな。
法事とかでよく見る光景じゃん(笑)
それにしても前半は訳わからなくて怖い怖い。
廃トンネルの向こうからいきなり走ってくる人影、廃屋の前に佇む全裸の大男(ボカシなし)これは怖いよ(笑)
しかし次第に訳が分かってくるとちょっと怖さが半減する。
途中の教会で象徴的に出てくる裏表が男と女の石像…女の方には性器がありましたからあれがテーマをよく表していると思いました。
実は同じ顔の男たちは男アルアルの情けない側面の分身…
善人に見せかけた変人…
性欲剥き出しのパワハラ男…
ガキっぽい男…
頼もしく見えて全然仕事できないやつ…
どいつもこいつも女のアソコから生まれてきたくせに男ってやつはしょうがねえなーって訳です。
そしてどうやらそれは死んだ旦那だと分かってくる。
彼らは死んだ旦那の亡霊なのか?それとも彼女の妄想なのか?
A24だから前半すごく「ミッドサマー」を思わせるのですがその村に住む悪霊じゃないと分かった時点で少しスケールが小さくなる。
まぁ色々あって驚愕のクライマックス…
悪趣味なマトリョーシカ誕生は実は合体…だから全ての男たちの要素を合体させて最後に出てくるのが彼だというのも途中で分かっちゃった結末なのでした。
彼の一言で彼らの攻撃が中途半端だったのも納得できるしね…
もう少し怖がらせて欲しかった…これは多分全て彼女の妄想だと思いました。
彼女は旦那の衝撃的な死(自殺ではなくて間抜けな事故死だとおれは思ってます)で壊れてしまってたと思います。
でも男に追いかけられた車は実際に壊れてたし床には血の跡が…っていう人もいるかと思いますが…
あれは彼女が自分で壊したもので血も彼女のものだと思いますよ。
ラストシーンの彼女の笑顔でおれはそう確信しました。
違うかな?
映画が終わるとおれの後方に座っていたどこかで見たカップルが退場しながら何やら揉めていました。
女「何これ?最悪じゃない?」
男「A24だぜ〜A24にハズレなし!」
女「はずれたやん!だからブラックアダムにしようって言ったのに〜」
男「だってA24…」
すいません、これはおれの妄想です。「MAD GOD」のレビューを読んでくれた人へのサービスです(あっちは実話)(笑)
おれもMAD GODに続けてこの映画を観たもんだから思わずあのカップルいねえかな?…と探しちゃいました(笑)あの2人が別れていませんように(祈)
どっちにしても「男と女」がテーマ…デートムービーに最適です(嘘)(笑)