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5min in the darkのmraのレビュー・感想・評価

5min in the dark(2020年製作の映画)
3.2
2023年/28作目
演技はまるで演劇を観ているような感じ。演劇が下とかそういうわけじゃなくて、ちょっと表現がオーバーだったり映像向けではない言葉だったり気になるとこはあったけど、30分という短編でサクッと観られたのはよかった。

5分置きに目の前が真っ暗になる原因不明の病気にかかった女性。両親は他界。母が亡くなった1年前からその症状が出たので大きなショックが原因だと思われる。
夜のコンビニに出掛けてレジ直前で見えなくなってしまった時に男性に助けてもらうところから話は始まる。

自分で5分おきにアラーム測ってるのに、なぜかその計算がいつもうまくできない超不器用(?)な女性。そんな症状が出ているのにパジャマで夜に一人でコンビニに来る危機感の無さ。ちょっとハラハラを超えてイラッとくる部分も。いやさすがに危機管理能力無さすぎる‥。

男性も最初エンジニアで在宅勤務だよ!と自己紹介していたものの、女性とのデートで実は飲食店やってたけどコロナで閉店して今はニート、見栄を張ってしまった、とのこと。伏線は回収したけど話にはまったく繋がっていなくて、うん?なんの話?となってしまった。伏線張りゃええもんとちゃうぞ😤

最後は交際OKになって男性が喜んでいる時に5分経過しても女性の目の前が真っ暗にならないことに気付いて、びっくりして終わり。いや理由はなんとなく分かったけど終わり方あっさりし過ぎぃ!
驚き方もまだスマホ見て声を出さずびっくりしているだけ、とかやったら良かったかも。全体的にオーバーなんだよなあ‥。

でも女性の「目の前が真っ暗になった時は何も考えなくて良い、気持ちが楽になる、真っ暗な世界も悪くないよ!」というセリフだけはちょっとグッときた。色々あり過ぎる世の中だから、ちょっと目を背けたくもなるよね。
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