松原慶太

REBEL MOON ー パート1: 炎の子の松原慶太のレビュー・感想・評価

REBEL MOON ー パート1: 炎の子(2023年製作の映画)
2.4
ま〜なんだろうね、、驚くほど詰まらない。笑

これザック・スナイダー自身が言っているように、なんちゃって「スターウォーズ」的な世界観のなかで「七人の侍」をやろうっていう話。

辺境の貧しい村が、帝国軍の戦艦に襲われる。今回のパート1は、帝国と戦うために7人の仲間を集めるところまで。

「七人の侍」「荒野の七人」「マグニフィセント・セブン」を観た皆んななら知ってると思うけど、まずこの仲間集めがいちばんの見せ場になってくるわけじゃないですか。

ひと癖もふた癖もありそうな、キャラ立ちした凄腕のメンツを、どうやって捜すか。そして、たいした報酬もないのにどうやって雇うか(オリジナル「七人の侍」は、貧乏な村人がサムライを雇う、ってのがまず逆転の発想で面白かったワケ)。

ところが本作ではこの仲間集めが絶望的に面白くない。キャラ立っていない。そして理由もなくホイホイ仲間になるし。ペ・ドゥナ(ライトセーバー二刀流の女剣士)以外、ほとんど空気。

ペ・ドゥナもほんらい「ローグワン」におけるドニー・イェン的な立ち位置のはずなんだけど、いまごろ出来上がり観て、頭抱えてるんじゃないかなー。もったいないよ。

あと全体にCGが安っぽいというか、ゲームっぽい。かんじんの戦闘シーンはザックお得意のスローモーションなのでスカッとしないし。

ザックは、さいしょこの脚本をディズニーに買収される前のルーカスフィルムに持ち込んだらしいけど、そりゃボツ喰らうよ。ネトフリもよく金出したね。
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