伏見の剛力

REBEL MOON ー パート1: 炎の子の伏見の剛力のレビュー・感想・評価

REBEL MOON ー パート1: 炎の子(2023年製作の映画)
3.3
ザックスナイダーのスターウォーズのような作品が2部作 配信されるそのパート1ということで予告編でも制作費が潤沢であることが伺える本作、7人の侍は見たことないのですが私で言うところのデンゼルワシントン主演のマグニフィセントセブンのような構成ですか。

前編でたらふく壮大なストーリーを体験できるかと思いきや悪い方のパート1というかDUNEパート1の俺達の戦いはこれからだ!ジャーンで終わる起伏の無さが浮き彫りとなっていましたね。

でDUNEのような数年後にお預けではなく来年4月に配信してくれるのでまだ救いはありますしDUNEよりも道中でアクションシーンもそれなりにあるので退屈はしないでしょう。

2時間15分くらいあるのに尋常じゃないくらいサクサク進むんですよびっくりするぐらいに。

なぜなら一人一人スカウトする尺が映画史上1番なんじゃないかってくらい短いんですよ、主人公と同郷のイケメン以外バックボーンや心情描写をおざなりにしてハイ次ハイ次とアクションでも挟んで済ませますかとベルトコンベアのようにサクサク進むんですよ。

星の名前とカットが挟み込まれた途端もうスカウトされる人物が映っていて何かしら始まって次の星に行くスタイルで3人目の両刀女剣士なんて星のカットの次にはもう主人公達とエレベーターに乗っていて蜘蛛女を倒しスカウトシーンもなく仲間になってましたからね。

ジャイモンフンスーなんか体洗ってもらって主人公に悔やむ暇なんかない!部下の分まで復讐しろ!と言われただけで目を潤ませいつの間にか仲間に加わってましたからね。

前に観たナポレオンのダイジェスト感の比じゃありませんよあれっ?俺目開けたまま気を失ってたかな?と疑うレベルでして主人公コラは現時点ではパルパティーンの血筋や飛び抜けた天才などではなく何者でもない的な設定でカリスマ性もまだ感じないのでなぜお前らは次のシーンでもう仲間になってるんだ?と感じざるおえませんホント巻き戻しましたもん俺なにか見過ごしたかなって。

むしろかつての仲間に会いに行くぐらいの設定のほうがまだダイジェスト感も緩和されると思いますよ。


マーベルドラマは長げ〜よと思うも本作は短け〜よと思ってしまうこの現象なんなんですかねどうもレベルムーンのパート2で各キャラのバックボーンが丁寧に描かれるとは思えんのですよその代わりにアクション盛り沢山であればいいのですが。

ザックスナイダー ですから私の嫌いなアクションシーンのスローモーションも我慢して楽しみましたよ、幼き頃300スリーハンドレッドDVD買って擦り切れるほど見ましたから。

しかしいくらスナイダーといえどこうもクドいスローアクション連発されるとだんだん 予測できてしまうんですね あっ次 スローが来るなとむしろスロー待ちになってしまってるんですよ目が、あっそこスロー使うのねやっぱりねって具合に。

両刀女剣士と蜘蛛女のバトルはスナイダーにしてはスローが少なく刀さばきが画になっていて軽快さにワクワクしましたねこういうのもっと欲しいんですよ。

ドロイドがザクリエイターの人の心を持っているような描き方は良かったですし多分この声がアンソニーホプキンスだと思うんですよ。

トランスフォーマーではアンソニーホプキンスが金属生命体の執事を従えてましたが本作では彼自身がドロイドの声を演じていまして個人的に面白かったです。

アントマンクアントマニアの時のような既視感を感じましたがアクションと今まで 脇役のイメージしかなかった ソフィアブテラが様になっていたのでパート2が見せ場ということで期待して良いんじゃないでしょうか。
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