前頭健忘という後遺症を抱えながらも
笑顔で毎日を過ごす真織が儚げだけど
強いなって感じた
昨日の記憶が無くても
手続記憶という自転車に乗れたり絵を描くことは残っていくかもしれない何か
日記の中の私と毎日向き合う
今日の自分を丁寧に生きる為に
繊細な描写がとても多くて
丁寧で1つ1つの仕草が愛おしく思える
愛することを知ってしまうと
同時に忘れたくない自分と向き合わなければいけなくなる
真織の今を透が優しく包み込んでくれる
こんなにツラい恋愛があって良いのかな
真織の記憶には残らなくても
手続記憶が少しでも残るんじゃないかと私はすごく思えてならない
神谷が残してくれた記憶の数々を
真織の記憶から無くしていくシーンは
涙無くしては観られなかった
クロッキー帳に描かれた神谷の絵は
どれも繊細で隠された日記を真織が読むシーン
最初は軽い気持ちで恋人のフリを頼んだはずなのに3つの約束がとても優しい嘘で埋めてくれた彼の存在に触れて
見返りは求めない彼との時間
どんな記憶も完全に消えるわけじゃない
その彼の言葉に涙した
好きな人に逢いたくなる
透くんが残してくれた手続記憶
それを私も大切に持っていたいと思う
