しろみさかな

私は世界一幸運よのしろみさかなのネタバレレビュー・内容・結末

私は世界一幸運よ(2022年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

ミラクニスが出ているということで、多分ちょっと捻られてるだろうなぁと思って鑑賞しました。やっぱ目力がすごくて、ちょっと怖めな見た目でいらっしゃるのに、流石の演技力で引き込まれました。しかしながら目でっかいなぁ…ってずっと思いながら見ていました。
内容は割とディープで、ちょっと見ていてしんどかったです。うまい具合に回想シーンが挟まれるので、ヤキモキしながら見れて最後まで飽きることなく見れました。高校生の頃の苦しいシーンも辛いですが、大人になってからのカースト社会に生きる働く女性の苦しいシーンも辛かったです。何度も何度も挫折と裏切りを経験し、カメレオンのように感情を殺して生きるようになってしまった彼女が、誰しも共感できると思います。大人って本当、大人を演じなければいけないから苦しいですよね。ただあまりにも偽りが凄すぎて、もっと素直になればええんちゃうん〜〜って思いながら見ちゃいました。マウント張る系の女子ってなんか苦手なんですよね…素直になれなくて可哀想だなって。
高校生の頃のシーンはなかなかきつかったです。アメリカの高校生って、日本の高校生よりしんどそうですよね。イケてないと寒がられるのキツ過ぎます。しかも心許していた友人2人が豹変して、銃乱射しちゃうのが本当苦しいシーンでした。自分の意見を伝える方法が、関係のない人達を巻き込んで殺害する銃乱射しか、無かったのか…。不思議だったのが、銃を手渡されたけどナイフで首元を刺してしまうシーンです。え、そっちなんだ、って思いました。でもこれは生物的に本能で危険なものを排除したのかもしれません…。
ラストは個人的に良かったな!と思いました。このまま偽って結婚したところで、マウント女に変わりないですからね…!別に結婚が全てでは無いですし、本当の友達がいれば幸せに暮らしていけますからね。良かったと思います。
登場人物が母にせよ、結婚相手にせよ、クソガキにせよ、とにかく胸糞悪いので、それはご注意ください。しんどい映画を見たく無い時はオススメできません!しんどい映画を見たい時は是非どうぞ。
しろみさかな

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